私のコクピット

 多くの計器が並んだコクピットという空間で自分の技能が全てという緊張感・充実感が好きです。私が操縦できる軽飛行機のコクピットを紹介します。

コクピットの計器の説明 軽飛行機のコクピット 私が操縦できる飛行機 コクピットの雰囲気


コクピットの計器の説明
 軽飛行機のコクピットを簡単に説明します。下の写真は、Piper28のコクピットです。各計器の右肩若しくは右に番号をふり、該当番号の計器の名称・機能を紹介します。これら以外にも、マスタースイッチ、燃料の混合比率を変えるミクスチャー、サーキットブレーカー、電流計、フラップレバー、トリムタブなどありますが、写真に映っていないので省略します。
 現在の機体の状況ですが、高度1700feet(約500m)、上昇中(毎分400feet)、速度100mph(約180km/h)、エンジンの回転数2300RPMで、順調に上昇中というところです。

北九州市上空1700feetを順調に上昇中

計器名称機能
1 対気速度計
(Airspeed Indicator)
 いわゆる速度計です。飛行機は外部に突き出ているピトー管の動圧と機体胴体にある静圧の差で速度を計測して表示しています。
 表示されている速度は飛行機と空気との相対速度であり、これとは別に地面に対する速度を対地速度といいます。
2 人工水平儀
(Attitude Gyro)
 ジャイロの原理を利用した計器で、機首の上下位置(ピッチ)と機体の傾きを知ることができます。
3 高度計
(Altimeter)
 2本ないし3本の指示針で構成され、時計の短針・長針のような動きをする計器ですが、目盛りは0から10までです。地上と上空の気圧の差を利用して高度を表示しています。
 気圧は変化しますから、離着陸の際は、当該空港の気圧に合わさないと正しく高度が表示されません。安全飛行するためには特に注意が必要な計器です。
4 VOR
(VOR Indicator)
 地上にあるVOR局からの電波を受信して、VOR局からの飛行機の位置を知ることができます。また、複数のVORを利用して自分の位置を確かめることが可能です。
 航空航法において使用する基本的な計器です。広島近辺では、航空路が交差する玖珂VORが有名なポイントです。
5 旋回傾斜計
(Turn Cordinator)
 旋回角速度を示す旋回計と機体の横滑りの状態を示す傾斜計です。
 エルロンとラダーを適正に操舵しないと機体が横滑りするので、訓練で教官に計器を指差されよく注意されました。
6 定針儀
(Directional Gyro)
 ジャイロの原理を利用して、飛行機がどの方角へ向いているかを示す計器です。
 方位調整ノブで磁気コンパスの方位に合わせて使いますが、このジャイロは振動や加速度、地球の自転などの影響を受けるので、約15分ごとに磁気コンパスの指示方向に調整する必要があります。
7 昇降計(Vertical Speed Indicator) 飛行機が上下方向にどの程度の速度で上昇・降下しているかを示す計器です。
 1分間あたりの上昇・降下速度を示しており、通常は1分間あたり500feetが基本的な速度です。一定の上昇・降下率を保つために便利な計器です。
8 ADF
(ADF Indicator)
 自動方向探知器(Automatic Direction Finder)といい、地上の無指向性無線標識からの電波を受信して、飛行機からその標識の方向を探知する機器です。
 長時間の飛行の際に欠かせない計器の一つです。
9 タコメーター
(Tachometer)
 文字通り、エンジンの回転数を示す計器です。
 飛行機の種類にもよりますが、4人乗りの軽飛行機クラスだと巡航中で2300〜2400回転です。
10 スターター(Magneto Switches & Starter) いわゆるエンジンのスターターキーです。車と違い2個の独立したマグネットがあるため、イグニッションをBothにして少しキーを押しこみ回転しながら、エンジンを点火します。
 点火の際は、プロペラ廻りに人がいないかどうか確認し、大きな声で「Prop,clear」と叫びます。
11 スロットル
(Throttle)
 エンジンの回転数を上げるためのレバーです。
 Cessnaは押しこむタイプですが、Piperはレバーを押しながら上げていきます。離陸時に「Max,Power」と叫ぶと気持ちいいです。
12 トランスポンダー
(Transponder)
 地上のレーダーシステムと組み合わせて働く機器で、地上の管制官と交信し、4桁の識別信号をセットすると、管制官のモニターに飛行機が表示され、レーダー誘導を受けることが可能です。
 大阪で飛んでいた頃は、大阪アプローチにレーダーコンタクトしてもらい、レーダー誘導を受けて飛行していました。エアラインの交信の間に入って飛ぶので、気持ち良かったです。
13 無線通信機
(VHF Transceiver)
 管制塔などと交信する無線機です。交信に使う周波数は、115〜130MHzぐらいが一般的です。
 広島西飛行場(Hiroshima nishi Flight Service)の周波数は130.65MHz、広島空港の周波数は、118.6MHz(Hiroshima Tower)、124.05MHz(Hiroshima Approach Control)です。
14 磁気コンパス
(Magnetic Compass)
 要は磁石です。原始的なつくりの計器ですが、どこに向けて飛んでいるのかがわかる航法計器の中で最も重要な計器です。
15 時計(Clock) 文字通り、時間をあらわす時計です。


軽飛行機のコクピット
 コクピットの計器はアナログ計器がいいですね。最新式のデジタル計器も悪くはないですが、やはりアナログ計器に囲まれたほうがコクピットって感じがします。私が操縦できる軽飛行機、それからついでにYS11も・・・。

 
Cessna172のコクピット
(In Hiroshima Nishi Airport)
 Beechcraft C23のコクピット
(In Hiroshima Nishi Airport)

 
Cessna150のコクピット
(In Hayward Airport)
 Piper28のコクピット
(Flying over Kitakyusyuu city)

 
Piper28のコクピット(少し古いタイプ)
(In Yao Airport)
 YS11のコクピット(操縦できませんが、敬意を表して)
(In Iki Airport)


私が操縦できる飛行機
 私が操縦できる軽飛行機、ズラリ4機、いや6機(?)。技能証明書は陸上単発機なので、書類上は自衛隊のT3初等練習機や零戦でも操縦できるはずですが、スピードでますね・・・。

 
Cessna150(2人乗り、最大巡航速度:約220km/h)
(In Hayward Airport)
 Cessna152(2人乗り、最大巡航速度:約220km/h)
(In Hayward Airport)

 
Cessna172(4人乗り、最大巡航速度:約230km/h)
(In Hiroshima nishi Airport)
 Piper28(4人乗り、最大巡航速度:約240km/h)
(In Yao Airport)

 
T3初等練習機(2人乗り、巡航速度360km/h)
(戦闘機パイロットの卵達の練習機)
(In Iwakuni Air Base)
 零式艦上戦闘機(1人乗り、巡航速度約550km/h)
(In Iwakuni Air Base)


コクピットの雰囲気
 離陸前から飛行中のコクピットの雰囲気です。パイパーの左席に座り、この雰囲気・緊張感、好きです。

 
エンジンスタート、グランドコントロールと交信 Run up areaで、最終チェック

 
高度1700フィート、毎分400フィートで上昇中 高度1800フィートで飛行中

 
管制塔と交信中 Final Approach、センターラインにあわせて!

 
もうすぐタッチダウン タッチ・アンド・ゴーです、フルパワー!


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