大規模修繕への道

 私のマンションでは、2003年の3月から7月にかけて、1回目の大規模修繕工事を行いました。アンケート調査など足かけ3年がかりの大規模修繕工事でしたので、工事が終了した際は感無量でした。
 大規模修繕に向け、アンケート調査、工事設計、業者決定、工事施工といった流れで事務を進めましたので、それらを紹介します。

大規模修繕工事の大まかな流れ
 最近は、マンションについて、法律が制定されたり、様々な制度ができつつあります。これらに基づいて、様々なマニュアル本が出ていますが、それらは、あくまで一般論でしかありません。
 実際に大規模修繕を行った私のマンションの事例(鉄筋コンクリート8階建て、40戸)について、まず、アンケート調査から工事完成までの大まかな流れを紹介します。

 ・2001年 9月⇒アンケート調査
 ・2002年 5月⇒設計委託調査費の予算を総会にて決議
 ・2002年 6月⇒工事設計仕様書を作成し、修繕委員会・理事会にて工事設計業者3社を選定
 ・2002年 7月⇒工事設計業務の見積り
 ・2002年 9月⇒工事設計業者を理事会にて決定
 ・2002年10月〜11月⇒工事設計委託業務及び設計取りまとめ
 ・2002年12月⇒施工業者3社を修繕委員会・理事会にて選定
 ・2002年12月⇒施工業者からの見積り
 ・2003年 1月⇒施工業者案を修繕委員会・理事会にて選定
 ・2003年 2月⇒施工業者を臨時総会にて決定
 ・2003年 2月⇒施工業者と契約
 ・2003年 3月⇒工事説明会の開催
 ・2003年 3月⇒工事着手
 ・2003年 4月⇒理事会にて使用材料の色決定
 ・2003年 7月⇒工事完成
 ・2003年 8月⇒完成検査・引渡し


アンケート調査
 マンションを修繕するにあたっては、足場を組むわけですから、普段、手の届かない場所の不具合を修繕する機会と考え、積極的に直すべきだと思います。そのためには、居住者に対して、アンケート調査を行って、不具合箇所を把握する必要があります。
 アンケート調査では、共用部分のどういうところを直して欲しいか、何が不具合なのか具体的に聞き、そして、匿名のアンケートではなく、必ず部屋番号や氏名を記入できるようなスタイルがいいと思います。


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