ロマンティック街道(ドイツ)
 1987年6月、ロマンティック街道を走り抜けました。
 ロマンティック街道は、ビュルツブルクから南下しドイツアルプスの近いフュッセンまで、タウバー川とベルニッツ川、レヒ川沿いの全長350kmの街道です。緑の渓谷と丘とブドウ畑の合間には、ローマ時代までさかのぼる古い街が、宝石のように連なっています。切り妻屋根で、ハーフ・ティンバー(外壁に木が露出した造り)の建物は、本当に美しいです。
 なお、ロマンティック街道は、「街の小物」「街の暮らし」でも紹介しています。

 ドイツ観光局の公式サイトはこちらから。

・ロマンティック街道の一枚・ローテンブルク・ディンケルスビュールほか・フュッセン


ロマンティック街道の一枚
 歴史ある中世の街が連なるロマンティック街道、その一枚として選んだのは「中世の宝石」といわれるローテンブルクの有名な街角です。
絵皿にもなっているローテンブルクの有名な街角、プレーンライン


ローテンブルク
 ローテンブルクは、ドイツの中世都市の姿を最も完全な形で今に伝える美しい街です。1204年、1280年、1399年と都市の発展に伴って3度築かれた城壁が現存しています。街の中心にはマルクト広場、市庁舎、教会があり、街のいたるところに中世の面影を現在に伝える街並みが見ることができます。

 
小高い丘の城壁に囲まれた中世の宝石 ローテンブルク市街
(赤い車の先の右側がマルクト広場)

 
マルクト広場
(左側が市庁舎、正面右は議員宴会場、この宴会場3階の窓は仕掛け時計)
 マルクト広場から切り妻の建物群をみる
(右側が市庁舎)

 
しゃれた看板の多いローテンブルクの街並みその1 しゃれた看板の多いローテンブルクの街並みその2

 
マルクス塔 街の周囲を囲んでいる城壁


ディンケルスビュールほか
 ローテンブルクからさらに南下、15世紀から17世紀の建物が多いディンケルスビュール、そしてネルトリンゲン。
 ディンケルスビュールで特に有名なのが、15世紀に建てられたドイチェス・ハウス。おとぎ話に出てくるような切り妻の建物で、正面はルネッサンス様式。現在はホテルとして使われています。
 ロマンティック街道は、ディンケルスビュールから南下し、ネルトリンゲン、アウグスブルクを経由し、フュッセンを目指します。

 
5棟の建物の真中がドイチェス・ハウス ディンケルスビュールの街並みその1

 
ディンケルスビュールの街並みその2 ディンケルスビュールの街並みその3

 
ネルトリンゲンの教会
(ここは、バスで街の横を走り抜けただけ)
 ロマンティック街道沿いの田園

 
アウグスブルクの街並みその1 アウグスブルクの街並みその2


フュッセン
 ロマンティック街道の終点となるフュッセン。バイエルン・アルプスもふもと、森と湖にふちどられた静かで小さな街です。すぐ南にはオーストリア国境を越えてチロルの山々が連なっています。

 近くには、ドイツで最も美しいといわれる2つの古城、ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城が森に眠っています。
 バイエルン王国の王としてルードヴィヒU世が多額の費用をかけて建てたノイシュバンシュタイン城(白鳥城)は、1869年から17年がかりで建てられました。ワーグナーの「ローエングリーン」「タンホイザー」に登場する騎士の城をイメージしてつくられ、その後ディズニーランドの「シンデレラ城」のモデルにもなりました。当時は王国の財政を悪化させたものの、今は多くの観光客が訪れており、その経済効果はかなりなもの。
 ホーエンシュバンガウ城は、ノイシュバンシュタイン城のふもと、道をはさんだ反対側にあります。ルードヴィヒU世の父、マクシミリアンU世が1832年から荒廃した城を壊して、4年かけて居城を造らせたものです。ルードヴィヒU世が少年時代を過ごした城でもあります。

 
フュッセンの中心街その1
(早朝なので、店は閉まっています)
 フュッセンの中心街その2

 
麓から見るノイシュバンシュタイン城 渓谷側マリエン吊橋から見るノイシュバンシュタイン城

 
渓谷側から麓とノイシュバンシュタイン城を望む フュッセンの街並み

 
ホーエンシュバンガウ城
(ノイシュバンシュタイン城から望む)
 ホーエンシュバンガウ城


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