ストックホルム(スウェーデン)
 1992年10月27日、ストックホルムを訪れました。10月末にはあまり雪が降らないらしいのですが、雪が降って寒かったです。また、スウェーデンは「ゆりかごから墓場まで」の言葉どおりの福祉国家で、税金が高かったのは今でもよく覚えています。
 ストックホルムの市域は14の島で構成され、50いくつもの橋で結ばれるという水の都です。1250年頃、まちの中心部のガムラスタン島(33.2ha)へ人が居住したのが都市の始まりといわれています。
 水と緑のコントラストが美しい7〜8月に是非、訪れてみたいと感じる街です。ストックホルムで購入した市販のスライドは、夏ごろの美しいスライドなのですが、著作権の関係からご紹介できないのが残念です。
 なお、ストックホルムは、「街の小物」「街の暮らし」でも紹介しています。

 スカンジナビア3国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー)の観光情報サイト、スカンジナビア政府観光局の公式サイトはこちらから。

・ストックホルムの一枚・市庁舎・都心部・中央駅・住宅街・ガムラスタン・地下鉄

人口面積人口密度
約70万人216平方キロメートル3240人/平方キロメートル


ストックホルムの一枚
 ストックホルムの写真のなかで選んだ、この一枚。昔の街並みを大事にして、お金をかけて保存・活用しているガムラスタン。街の歴史の積み重ねに勝てるものはありません。
ガムラスタンのショッピング街、ベステルロング通り
(歴史ある街にもしっかりと生活が根付いています。)


市庁舎
 ガムラスタン島を望めるところにあるストックホルム市庁舎。市庁舎内のブルー・ホールでは、毎年、ノーベル賞受賞の祝賀パーティが行われます。この庁舎の塔(76m)を登れば、市内が一望できますが、冬場は閉鎖されています。今度、季節のいい時期にぜひ登りたいと思っています。

  
ストックホルム市庁舎全景 ストックホルム市庁舎近景 市庁舎前庭からガムラスタン島を望む、手前は遊覧船乗り場


都心部
 ストックホルムは、ほとんどが中層建物(4〜6階)です。セルゲル広場などの都心部では歩車分離が行われており、本当にヒューマンスケールの街が形成されていると思います。こういった魅力的な街づくりを考えていく上で、誰が土地を所有しているかという点は重要です。ストックホルムでは、1930年代に市が土地の先行取得をはじめ、今では市域の70%が公有地、都心部では50%が公有地です。すごいですね。
 1951年から再開発が行われたネーデルノルマルム地区(190ha)のへートレック地区(11.7ha)には18階建て事務所ビル(5棟)がありますが、市民は高層建物は反対というスタンスだそうです。

  
都心部のセルゲル広場 クララベルグス通り
(正面奥の高層ビルが18階建て)
 青空市のあるヒュー広場

  
フレミング通り(クングスホルメン島) ドロットニング通り(旧市街から新市街を結ぶショッピング街) ドロットニング通り

  
中央駅周辺 ノーベル賞の授賞式が行われるコンサートホール(左側)周辺 王宮(ガムラスタン)


中央駅
 ストックホルム市内は新しいビルもありますが、古き良きものは残しつつ新しいものが造られており、手塩にかけていいものを造るという考え方が徹底しているのがよくわかります。ストックホルム市役所内は勿論のこと、中央駅構内にも市内の再開発の案内があり、市民の街づくりへの関わりの度合いの高さが容易に想像できます。
 ストックホルムを訪れた1992年頃は、空中権を利用した中央駅の再開発が進められていました。あれから、十数年が経過し、ほかにどのような街づくりが行われているのか大変興味があります。

  
ストックホルム中央駅 新たに再開発された中央駅 中央駅構内


住宅街
 ストックホルム出発日の早朝に宿泊したホテル(クングスホルメン島)周辺を歩き回って撮影した住宅街。すべて中層建物(4〜6階)で、しかも建物の色相・明度がにくいほど同じですね。スカイライン・街路樹も整った本当に美しい街並みです。

  
住宅街(その1) 住宅街(その2) 住宅街(その3)


ガムラスタン
 ガムラスタン島全体には、王宮をはじめとする中世以来の歴史的建造物が集中的に残っており、街ぐるみで建物の保存が行われています。ヨーロッパの街では、どこでもそうですが、街の中心にひときわ目立つランドマークの教会があり、通りから見え隠れしています。歩いてて、あそこに行ってみようという気持ちになりますね。

  
リッダーホルム教会 にぎやかなベステルロング通り ガムラスタン島の路地

  
17世紀半ばに建設されたガムラスタン島内の建物 左の建物の地下1階倉庫であったものをレストラン「シェラン・アウロラ」に改装、雰囲気は最高 レストラン「シェラン・アウロラ」の階段

  
王宮 王宮中庭 王宮の衛兵交代

  
大聖堂 路地からドイツ教会を望む 夜のガムラスタンの路地


地下鉄
 ストックホルムの地下鉄は、地下数十メートルを掘って、岩盤をくりぬいて造られています。福祉の国らしく、エスカレーターは勿論のことエレベーターがちゃんと設置されています。選ばれた芸術家たちが、くりぬいた岩盤をキャンバスにみたててペイントしており、駅によって趣が異なります。

  
地下鉄の路線網 地下鉄の電車 電車の車内

  
王立公園駅 王立公園駅:ホーム エスカレーター上り口

  
Tセントラーレン駅その1 Tセントラーレン駅その2 数十メートル下りるエレベーター

  
長〜い、エスカレーター(下から) 長〜い、エスカレーター(上から) コンコース


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